皮膚病と治療

皮膚はわずかであるが、呼吸をしています。処置のため、全身包帯をしますと息苦しさがあります。

皮膚はビタミンDを生成します。紫外線が皮膚に与える唯一の恩恵です。1日に必要なビタミンDは1日数分の紫外線照射で生成されます。

皮膚は免疫とアレルギーを担っています。そのために免疫性疾患(薬疹、風疹・水痘・手足口病などのウイルス感染症)やアレルギー性皮膚疾患(じんましん、アトピー性皮膚炎など)が多いのです。免疫とは疫(病)を免ずるで、リンパ球(T細胞とB細胞)が皮膚の免疫を担っています。B細胞は抗原提示をうけて、抗体の産生を担います。T細胞には補助性細胞、抑制性細胞、作働性細胞と細胞障害性細胞があります。それらが互いに牽制しあい、それが崩れると免疫異常がおこります。生体に侵入したハウスダストやカビなどの抗原・自己抗体により特異的に産生された抗体・感作されたリンパ球が再び抗原と接触すると、アレルギー(過敏反応)をおこします。1型はアナフィラキシー型アレルギー反応といわれ、じんましん・アレルギー性鼻炎など、2型細胞毒反応は輸血反応など、3型免疫複合型反応は関節リウマチなど、4型は遅発型反応で薬剤アレルギー・アトピー性皮膚炎です。

皮膚は光線などから身体を守る臓器であるので、ほかの臓器に比べ、老化は早いです。皮膚は25歳から老化が始まり、加齢とともに年齢相応な皮膚になります。

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